社員座談会
staff interviews
大栄フーズの将来展望と
世界をめざす日本食の未来
大栄フーズの仕事の面白さとは、何ですか?
苦労して取引した商品が店頭で売れていくのを目にしたときですね。スーパーマーケットなど、お店に卸した商品を店頭でチェックして反応がいいと、自信になります。また料理屋さんにも卸したあと、客として行くこともあるのですが、自分がすすめた商品を他のお客様がご注文しているのを見るとうれしいですね。
私は4年ほど工場に勤務したあと営業に配属されたのですが、口べたで苦労しました。営業は数字をあげることが基本なので、工場の製造や品質管理の業務とはまったく違いましたね。ただしつこい性格なので(笑)、新規のお客さんに「しつこいよ」と断られながらもアプローチを続けていたら、誠実さを買われて受注したときの喜びは格別でした。いろいろな方とお会いでき、自分の成長が感じられることはやりがいですね。
普段から心がけていることは?
私は新製品のパッケージのデザインなど、商品企画の仕事に携わるようになって2年になりますので、デパ地下やコンビニ、スーパーの店頭のチェックに出かけることは日常的になっています。いまは、デザインがいいものはユーザーの反応もいいので、パッケージのイメージを明るくしたり、エネルギー表示や商品のわかりやすいコメントを入れたりして工夫しています。営業さんが持ってくる現場からの声はよく聞き、取り入れるようにしています。あと、この仕事のおかげで料理に関心を持つようになり、食べる楽しみ、作る楽しみは増えましたね。
食の多様化に大栄フーズはどう応えていくのでしょうか?
たとえばコンビニは単身の個食対応、スーパーはファミリー、デパートは高級志向層とユーザーを分けられますが、それぞれに対し量や価格、そして商品アイテムが異なってくるわけです。
ファミリーといっても、いまは核家族化で最も小分けタイプのものが求められています。その中で卸し先からは、さまざまな要求がきますが、大事なことはメーカーがそれに耳を傾けながらも、薄利多売的なビジネスはしないということですね。
夏は弊社の人気アイテムである中華くらげがよく出ます。これは冷やし中華に合うメニューということもあるのですが、ビールのつまみにぴったりの味として支持され売れているのですね。またお花見のときは、スーパーでパックものがよく出るとか・・・。そういったニーズを見逃さずにセールスや商品開発に反映していくことが大事ですね。
今後の展開についてお聞かせください。
業務用に力を入れていきたいですね。業務用と言いましても、居酒屋から高級料理屋などありますが、外食の食堂業態に着目しています。たとえば、単身赴任の方にお店でもあたためられる惣菜を、ということで練り物系などに力を入れています。あと、社食や老人ホームなどへの広がりもあげられます。少子化もそうですが、高齢化はキーになりますね。
健康志向でいえば、わかめやもずくなどのネバネバ系のものや、ブームとなった黒酢で味付けしたものなどがありますね。このヘルシー志向はさらに続きます。店頭展開では多品種少量、そしてこだわりがポイントになります。
私たちは、従来商品に満足することなく、こだわりの商品、例えば国内の産地のより良質な原料を使用するなど、品質のグレードをさらに高めて、国内や海外マーケットを着実に広げていきたいですね。
最後に、大栄フーズの強みを教えてください。
ベストセラーである中華くらげを筆頭にした、原材料の質の高さですね。弊社は、海外で直に生産者から確かな品質のものを仕入れており、原材料には絶対の自信があります。
そういうベースのもとに、おいしい食のご提供は、素直な感動や喜びといった人間の根源的なものにつながることだと考えています。大栄フーズの社員一人一人が、その自覚を持って取り組んでいるのも強みです。これからも、社員みんなが一緒に成長していきたいですね。